過去の自分に伝えたい 理科実験編

教員1年目の自分に戻れるのなら伝えたい

子供が喜ぶ理科の実験

1.種の実験
2.錯覚の実験
3.ポップコーンの仕組み実験



解説
1.種の実験 (45分×2時間)
道具 ハサミ、画用紙

子供たちが観察したことのある種を挙げさせる。
朝顔、ひまわり、ホウセンカ、など。
種の中には遠くに移動して子孫を残す種も多い。
その中でも、カエデ、カサマツ、アルソミトラの種の実験はおもしろい。工作の要素と実験の要素があって楽しめる。




2.錯覚の実験(45分×2時間)
錯覚、トリックアートの本、ハサミ、A4の紙、ネームペン、振り向きドラゴンでダウンロードした用紙

始めに、トリックアートや錯覚の本で錯覚について興味をもたせる。まずは、はしごのトリックアートで準備運動。小学生でもかけるトリックアートでかきかた検索。カメラで撮影。次に振り向きドラゴン製作。




3.ポップコーンの実験(45分×2時間)
サラダ油。ポップコーンの種。味は各自で持ってくる。
まずは、アレルギー確認。保護者に手紙を出せばより丁寧。ポップコーンの種はダイソーで購入可能。食品用のビーカーや未使用のビーカーがあれば最高。

調理なら家庭科だが、今回は理科なので、仕組みを伝える。種の中にある水分が、高温になって体積が大きくなり、まわりの固い部分が一気に破裂し、ポップコーンになることを伝える。水が個体、液体、気体になると体積も変わることがよく理解できる。また、火山などの水蒸気爆発の原理もこれに似ている。


学習が苦手な子でも、実験は好きな子が多い。

過去の自分に伝えたい 算数編

過去に戻れるのなら教員1年目の自分に教えたいこと。


算数編


算数は主に2つの活動がある。
1つは新たな課題を見つけ解決する場面。
2つは解決の手順を身に付ける場面。(ドリル学習)
算数の準備運動的な活動や隙間をうめる活動は
引き出しが多いと授業のテンポがよくなる。
こどもへの注意が減る。

引き出し例

1.ごまだんご(低学年)
2.フォーズフォー(中学年)
3.数あて(高学年)





1.ごまだんごゲーム(低学年)
♪ごまだんご、ごまだんご♪と2回うたい、[ご]のところで手は🖐️。
♪1と?♪と聞く。(正解は4)
♪3と?♪と聞く。(正解は2)
ここらで、子供たちは5の計算をしているのだと理解し始める。
ルールがわかったらテンポよくゲームを繰り返す。
計算プリントより、軽く入れる。

慣れてきたら...
♪ごままんじゅう、ごままんじゅう♪と2回うたう。
♪6と?♪と聞く。(正解は4)
♪2と?♪と聞く。(正解は8)
10のかたまりを考えるのには最適。短時間でできて、道具不要。教えてくれたのは児童文化研究員の先生。






2.フォーズフォー(中学年)
4○4○4○4の○の中に+、-、×、÷を入れて答えが1~5までの式を考える。できたらさらに大きな数を考えたり、他の数4つではどうなるかを考えると時間はあっという間に過ぎる。





3.数あて(高学年)
これは、2人で対戦する数あて遊び。
10年くらい前にヌメロンという番組があったが、基本は同じ。
□任意の3桁の数を決め、交互に相手の数をあてていく。
□数があっていて、位は違う場合、ヒット
□数があっていて、位もあっている場合、ホームラン
□回数を重ねるごとに使われている数が絞られていく。
例593が正解の場合 509は1ヒット1ホームラン。
コツが分かると、ほとんどの場合10ターン以内に終わる。

さらに慣れてきたら、4桁も可能。レベルがぐっと上がる。





プリントやドリルの習熟はとても大切だが、根気も必要。
たまには息抜きも。教師が答えがわからなくても問題ない。子供と一緒にやってみて、できた子に○○さん、よくがんばったね!といえば十分。

過去の自分に伝えたい 授業編

過去に戻れるのなら教員1年目の自分に教えたいこと。

授業編

1.一日(できれば1授業)に全員の名前を呼ぶ
2.入口&出口感覚
3.声の質と量

解説

1.まずは、何といっても名前。子供でも大人でも、名前を呼ばれればハッとする。あいさつでも、指名でも、称賛でも。まずは、名前をよぶ。

できるなら、名前+一言。○○さん、おはよう!○○さん、いいねー!など。クラスの子になれてきたら、他学級の子にも。徐々にこちらに興味をもってくれる。

2.入口&出口感覚とは、どこかの校長がいっていた言葉。入口は要するに授業のめあて。

[□□について調べよう]としたなら、出口は調べたことを挙げれば、めあて達成。[□□について調べ、まとめよう]としたなら、調べたことを挙げ、まとめることができれば、めあて達成。まとめ方の違いや良さなどを認め合えれば、さらにgood。

3.ボリュームが大きければいいというものでもない。とにかく、子供たちに指示が伝わらなければ元も子もない。その上であと足しの説明はすればするほど、混乱をまねく。

面倒だが、中心となる指示は黒板に書いてしまった方がいい。あと足しは結局、自分が混乱してしまう。伝言ゲームみたいなもので、最初の指示とニュアンスが違っていくことが多い。


とはいっても1年目。失敗したって、失うことは基本的にない。